2006年3月30日 (木)

読書

ひそかにかなりの勢いでマイリストが更新されているのにお気づきでしょうか。

・「池袋ウエストゲートパーク」(石田衣良)
・「巨人軍論」(野村克也)
・「東京タワー」(江國香織)
・「白夜行」(東野圭吾)

いずれも面白かったです。
「巨人軍論」は、今年から楽天の監督になった、説明の必要もない野村カントクの最新著作。
楽天についての記述もあるので、楽天監督就任決定後に記されたものらしい。

”あの”野村カントクが「いかに巨人が好きか」を語った本。
ただし、巨人は巨人でも、今の巨人ではなく、V9時代の巨人ですが。
水島・川上といった当時の巨人軍監督をベタ褒めしています。

ちなみに、ボビー・バレンタイン監督の采配は、野村カントク的には非常にイケていないらしいです。今年の楽天の戦い振りが楽しみです。

「東京タワー」は、大学生男子とお金持ち旦那有り奥様の恋物語。
うらやましー限りですが、同時に「んなわけあるか~!」と叫ばざるを得ません。

「白夜行」は、ただいま人気最高潮、テレビドラマ化もされた東野圭吾の作品。
超長編なんだけど(文庫本で一冊1000円ページ数にして850P以上!ちなみに、「東京タワー」も「池袋WGP」も約350P)、ストーリー展開がとてもキレイにまとまっていて、非常に読みやすい。
また、主人公二人の描写が非常に特徴的。
彼らの主観は、この物語の中にほとんど出てこない。周囲の人間の視点で物語が進んでいくのが、また、この主人公たちの”陰”を表していて、非常に興味深い。
一応ミステリー物に分類されるのかもしれないけど、犯人探しは主題ではなく(中盤にもなれば大体わかるでしょう)、むしろその奥に潜む心の闇が知りたくて、物語の中に引き込まれていきます。

それにしても、記憶力の低下に愕然とする。
数ページ前に登場した人物を、全く覚えていないとは・・・。

2006年2月22日 (水)

天下分け目の戦い

民主・前原代表、党首討論で新証拠示さず
http://www.asahi.com/politics/update/0222/006.html

 小泉総理にしたら、オイシイ相手ですね。
 自分のピンチを、相手がことごとく救ってくれるわけですから。

 自分も駆け引き下手なので、人のことはとやかく言えないし、自分がそういう立場に立ったら同じようなミステイクを犯してしまうのかもしれないけど、それにしても民主党は駆け引き下手。若いといえばそうなんだけど。
 小泉総理が老獪だと言えば、それもまたそうなんだろうけど、、、でも今回の「堀江メール」については、民主党の自滅イメージ。

 丁度今、司馬遼太郎の「関ヶ原」上巻を読み終わったところ。

 物語は、豊臣秀吉が死に、前田利家が死に、一気に徳川家康が増長。
 それを石田三成が抑えようとするが、そうすればするほど、秀吉子飼いの家臣である、徳川家康が操る、加藤清正や福島正則らとの軋轢が激しくなり、結局は襲撃未遂事件に発展。
 石田三成は五奉行の職を追われ、居城である佐和山城に蟄居することになる。

 というところまでが上巻の内容。

 この徳川家康と石田三成の駆け引きが、今日の小泉純一郎と前原誠司のやり取りに見えてしまう。
 旧代表の岡田克也の正義感ぶりも、また石田三成のイメージと被ってしまう。

 残念ながら、最低限日本では精錬潔白な人は、あまり偉くなれないものなので、このままの勝負が続くのなら、その結果も明白。

 さて余談。
 今日は、望んでも居ないのに、”駆け引き”の場に自ら乗り込んでしまった。
 いろいろとゴネたものの、結局敗退。
 ていうか、民間企業だったら完全に詐欺だと思うのだが。。。

2006年2月15日 (水)

「リトル・バイ・リトル」島本理生

 朝、勤務地近くの駅に降り、外に出ると、空気が湿り気を帯びていて、温かい感じがした。
 ここからは見えないが、海が近くにあり、ちょっぴり潮の香りがする。
 昨日までの冷たく刺すような空気から一転。
 最近勤務地が変わったばかりで、慣れない環境にささくれ立っていた気持ちも、少しだけ穏やかになった気がした。

----
 そんな、まさに今日の春の空気のような一冊。
 毒もアクもなく、すぅっと心地良く入ってくる日常の物語。

 もう、この物語のような日常は味わうことはないのだろうなと思いつつ。

 この本は、今日、帰りの1時間半で一気に読みきった。

 島本理生は、1983年生まれというから、私より10も年下。
 そう、綿矢りさと金原ひとみが芥川賞を最年少受賞した第130回芥川賞候補作として「生まれる森」がノミネートされていた。
 当時の選評を見ていると、受賞した2作にもそれほど劣らぬ評価だったと思っているのだが。
 ちなみに、1983年生まれは、綿矢りさの一つ年上。

 この「リトル・バイ・リトル」は、その一つ前の作品で、こちらも芥川賞ノミネート作で、第25回野間文芸新人賞受賞作。

 「生まれる森」も、今年中には文庫化されるだろうから(←勝手な予想)、そうなったら買ってみよう。

「沈まぬ太陽」とJAL社長退任問題

あまりにも驚きのタイミングでこんなニュースが。

新町日航社長に退陣要求 4役員が、内紛表面化
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060215-00000135-kyodo-bus_all

JAL取締役4人、新町社長らトップ3人の辞任要求
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20060215i104.htm

 これに先立って、2月6日には、JAL第2位の株主である糸山英太郎氏が、下記のように述べている。

「JAL現経営陣との決別。JALはライブドアと同じか。」
http://www.itoyama.org/contents/jp/days/2006/0206.html

 「沈まぬ太陽」では20年前の御巣鷹山墜落事故を扱っていた。
 4巻、5巻の「会長室編」では、その後、利根川総理(モデルは中曽根総理)に三顧の礼で迎えられた国見会長(モデルは、元鐘紡会長で日航の会長を務めた伊藤淳二氏)の元で改革にあたる主人公恩地元(おんちはじめ、モデルは元日本航空労働組合委員長小倉寛太郎氏)の姿を描いている。

 ちなみに、この物語、作者山崎豊子自身も述べているが、決してノンフィクションではない。
 「事実を取材して、小説的に再構築した」モノとしている。
 この境目を勘違いすると、困ったことになりそうなので、下記のサイトを紹介しておく。

小説「沈まぬ太陽」余話(?T)
http://www.rondan.co.jp/html/ara/jal2/asahi.html
小説「沈まぬ太陽」余話(?U)
http://www.rondan.co.jp/html/ara/jal2/sincho.html
小説「沈まぬ太陽」余話(?V)
http://www.rondan.co.jp/html/ara/yowa3/index.html

 こちらはこちらで、また鵜呑みにできなさそうな内容なので、更に混乱してしまいそう。

2006年2月12日 (日)

山崎豊子「沈まぬ太陽」と最近の航空機事故について

山崎豊子の「沈まぬ太陽」を読んでいる。
現在、全5巻中3巻まで読み終わったところ。

前編は、「アフリカ編」「御巣鷹山編」「会長室編」に分かれている。
”御巣鷹山”でピンとくるかもしれないが、この小説は、日本航空(JAL)が舞台となっている(小説の中では、「国民航空という社名になっている)。

アフリカ編では、労働組合委員長として活躍した主人公・恩地元(おんちはじめ)が、組合として様々な権利を勝ち取った報復として、会社から不当な差別を受けバングラディシュやアフリカ・ケニアで10年近くに渡って勤務されられ、1972年に発生した相次ぐ事故の調査報告の中で、組合問題が露呈するまで帰国できなかった(社内の内規で海外勤務は2年までと決まっている)件が、メインストーリーとなっている。

そして「御巣鷹山編」では、1985年8月12日に発生した日航機の墜落事故がメインストーリーとなっている。
この事故に関しては、改めて言うまでもなく、各種サイトで触れられているので解説はしない。

一つ興味深いコンテンツを見つけたので、リンクを張っておくが、正直なところ、あまり気軽に見て欲しいサイトではない。
「飛行経路とボイスレコーダー音声とのマッチングを行ったコンテンツ」(要Flash)
http://mito.cool.ne.jp/detestation/123.html

そんな中、最近、妙に飛行機事故が増えている感じがしていて、調べているうちに、下記のようなサイトを見つけた。

航空事故データベース
http://www004.upp.so-net.ne.jp/civil_aviation/cadb/cadb.htm

 これを見ると、2004年から日本の航空機関連事故が急増しているのがわかる。
 しかも、国内2強のJALとANAでは、ANAが5年間で約50件の事故が発生しているのに対し、JALでは、JAS合併後の2004年〜2005年だけでほぼ同数の約50件の事故が発生している。

 更に言うと、2000年以降に発生した約250件の航空機事故のうち、2003年までの4年間で60件、2004年以降、2年と1ヶ月でが190件となっている。
 この2年、いかに航空機事故が増えているかがわかると思う。
 ちなみに、2004年以降では、JALジャパンで37件、JALインターナショナルで47件、ANAが29件、ANKが10件である。

 ハインリッヒの法則というものがある。
 「一つの重大事故の背景には、30件の軽微な事故があり、300件のヒヤリとする出来事が起こっている」
 という法則。

 最近、久しく飛行機には乗っていない(=実家に帰っていない)ので、今年はさすがに乗ろうかと思っているのですが、こういうことを知ってしまうと、いろいろよ余計な事を考えてしまいます。
 ちなみに国内線はANA派ですが。

2005年11月 9日 (水)

最近の読書について

新書が多すぎる。
もうちょっと技術書を読むなり、はたまた仕事は全く無関係の恋愛小説でも読んでみるなり、仕事をするのか、余暇を楽しむのか、方向性を明確にしなければ・・・。
中途半端に仕事をしてるっぽくて、よろしくない感じ。

2005年10月23日 (日)

「罪と罰」ドストエフスキー

 「読みました。」リストの評価は2をつけてしまったけど、つまらなかったのではなく、結局良くわからないままだったから。

 まず、人名がわからない。
 「ラスコリーニコフ」と「ロージャ」「ロジオン・ロマーノヴィチ」が同一人物であることを理解するまでに上巻をほぼ読み終えてしまった。
 ていうか、未だ、主人公の母親の名前も、妹の婚約者の名前も、読み直してもまだわからないだろう。
 妹の名前は「ドゥーニャ」もしくは「ドゥーネチカ」でよかったかな?。
(注:正しくは「アウドーチヤ・ロマーノヴナ」。わかんねーよ!)

 とにかく何の説明もなく、人の呼称が変わるので、読みにくいことこの上ない。


 ・・・と思ったら、やはり誰しも思うことは同じらしく。
 素敵なサイトを見つけたのでご紹介。

http://www013.upp.so-net.ne.jp/hongirai-san/kids/t-soukanzu.html
(「本嫌いさんの読書感想文」サイト内)

 「罪と罰」を読むには必須かも。
 通勤電車で読む本ではないですね・・・。

 もう一回読み直そうー。


「読みました。」リスト、本当はもっと詳細に感想なんかも書きたいのだけど、なかなか文章にまとめているヒマが無くて・・・。
ホントはキチンと感想とか書いてまとめた方が良いんだよね。自分自身のためにも。

2005年7月13日 (水)

「沙中の回廊」宮城谷昌光

久々に電車を乗り過ごしてしまった。

下巻の、主人公である士会(しかい)が、晋の国を離れ、秦の国に亡命し、そこで重用され、君からの信頼を得た頃、旧主の郤缺(げきけつ)の策謀により、晋の国に戻るシーン。

読みふけっているうちに終点のアナウンスが。

「重耳」を読了し、イマイチ重耳の魅力を捉えきれないままに終わり、ちょっと慣れ過ぎてきたのかなと思ったが、やはり面白い。

自分の性格が表われて嫌になるが、策謀渦巻く物語の方が性に合っているようだ。

2005年4月18日 (月)

「頭がいい人、悪い人の話し方」

たいそう売れているそうだ。

確かに内容は尤もな事が書かれているし、このようにパターン分けができること自体、良く研究されたものだと感心するが、悉く否定的に扱われるので、読んでいて、いい感じではない。

自分が該当する部分をマークしておき、今後の留意点だけを書き出して、別管理しておきたい。
毎回この本を読み直すのは苦痛だろうから。

2005年1月 5日 (水)

「太公望(下)」宮城谷昌光

 読了。

 上巻の感想に
> それは、様々に起こる望の周りの出来事を
> ただ自分の思うように創り上げるだけではなく、
> 実際の歴史の中で起こった出来事との融合を
> 如何にして図るか、という点でもすばらしいと
> 思う。

 と書いたが、奇しくも、あとがきに著者自身、そのような部分に苦労したと書いてあった。
 それはそうだろう。

 さてこれが最終巻だったが、中巻で感じた話の展開がちょっと出来すぎな点が、より目に付くようになってしまうのが残念。

 また、太公望があまりにも圧倒的な存在となってしまい、登場人物に深みがなくなってしまった感じがする。
 もうちょっと家来たちの個性を出しても良かったのではないだろうか。

 まぁ、それが故に、著者の思いが伝わってきているのだろうが。


=== 以下あらすじ ===

 この巻では、鬼公や九公が殺され、さらには周公、伯邑公が捕らえられるところから始まる。
 それを知った望は、周へ使いを送り、周公らの危機を訴える。
 しかし、それに対する周の重臣たちの反応に望らは不信を感じ、これまでの計画を考え直すが、周の重臣たちのコウ夭(コウは門の中に、ナとム)の取り成しと、望の檄によって、周公の援助を続けることとする。

 その後、望の謀略、周の受王への貢物によって、周公は開放される。
 この間、周公の嫡子である伯邑公は、なかなか死なない周公への苛立ちから、受王に煮殺されている。

 周公の戻った周の国では、周公を謗った崇、そして受王への恨みを強くする。
 そのための準備は着々と進み、その間、望も縦横無尽に奔走する。

 この中で、周の南部にある召の国との講和を進めるが、召は外界との繋がりを絶ち、独立を保っている国で、周の領地を狙っている。
 しかし、太子であるセキ(夾の人の部分が百)と望は通じるものがあり、結局、周と召は手を結ぶこととなる。

 周公は、大邑商の手前にある黎(れい)を一気に落とし、ここで兵を戻す。
 この物語では、周公が「私には受王を殺せない」と言い続けるが、この理由は不明なままだった。

 翌年、周公は死去。
 嫡子も亡くなっているため、次男の発が王(武王)となる。
 武王は、喪を秘し、再度、商討伐の兵を挙げるが、3年間は喪に服さなければならないことを気に病み、またそのことに対する内部の反発もあったため、途中で進軍を止め、全軍撤収する。

 2年後、武王は満を持して兵を挙げる。
 この間にも、商の内部崩壊は進んでおり、二度目の牧野での戦いでは、周軍が圧勝。
 受王は、鹿台に火をかけ自殺する。

 商は滅び、周が興つ。
 周のこれまでの土地であった西方は召に譲られ、中原以東が周となった。
 しかし、数年して武王が急死。
 その子、成王はまだ幼少であり、後継争いが勃発。
 周公の三男・管叔鮮、五男の蔡叔度、そして受王の子、武庚(ぶこう)らが反乱を起こし、それが中国全土に拡大してゆく。
 反乱軍を東に追い、干にたどり着いた太公望は、そこにかつて見た金の喬木を見て、そこに「斉」の国を興す。

聴きました。

  • レミオロメン: ether「エーテル」 (★★★★)
  • 平井堅: 歌バカ (★★★★★)
  • ORANGE RANGE: NATURAL (★★★)
  • L'Arc〜en〜Ciel: AWAKE (★★★★)
  • スキマスイッチ: 空想クリップ (★★★★)
  • Mr.Children: I love U (★★★★★)
無料ブログはココログ